オペラ勧進「歌と芸術よもやま話」
2013年 06月 27日
オペラ勧進 No.59 2013年6月21日(金)
〈今月の一言〉―母を恋うる歌―
カンヌ国際映画祭で審査員賞に輝いた是枝裕和監督の『そして父になる』が話題になっています。その関連で新聞に掲載された母と子の逸話を紹介します。
――人形作家辻村ジュサブローさんは生後すぐ、辻村家の養子になった。中学の頃、もらい子の噂が学校の友達に広まった。自伝『人形曼陀羅』に書いている。養母はへその緒を持って友達の家を一軒一軒まわったという。私の子供です、と。
生母の存在を知ったあとも、「母」と呼ぶのは深い愛情で包んでくれた養母だけである。「血」を分けた愛情と、「時」に育まれた愛情と、どちらが重いかを量る天秤はない。
(2013・5・28読売新聞「編集手帳」より抜粋)
清水かつらは4歳で、浜田広介は中学の時に、いずれも両親の離婚によって母を失っています。物心ついてから別れた母と、記憶にない母とを同じ次元で論ずることはできないかもしれません。実の親であれ、育ててくれた親であれ、愛されて育ったという記憶がその後の人生に与える影響は大きいように思います。
特定非営利活動法人オペラ彩 和田タカ子
〈今月の一言〉―母を恋うる歌―
カンヌ国際映画祭で審査員賞に輝いた是枝裕和監督の『そして父になる』が話題になっています。その関連で新聞に掲載された母と子の逸話を紹介します。
――人形作家辻村ジュサブローさんは生後すぐ、辻村家の養子になった。中学の頃、もらい子の噂が学校の友達に広まった。自伝『人形曼陀羅』に書いている。養母はへその緒を持って友達の家を一軒一軒まわったという。私の子供です、と。
生母の存在を知ったあとも、「母」と呼ぶのは深い愛情で包んでくれた養母だけである。「血」を分けた愛情と、「時」に育まれた愛情と、どちらが重いかを量る天秤はない。
(2013・5・28読売新聞「編集手帳」より抜粋)
清水かつらは4歳で、浜田広介は中学の時に、いずれも両親の離婚によって母を失っています。物心ついてから別れた母と、記憶にない母とを同じ次元で論ずることはできないかもしれません。実の親であれ、育ててくれた親であれ、愛されて育ったという記憶がその後の人生に与える影響は大きいように思います。
特定非営利活動法人オペラ彩 和田タカ子
by operasai | 2013-06-27 22:06 | オペラ勧進