オペラ勧進「歌と芸術よもやま話」
2015年 02月 22日
オペラ勧進 No.79 2015年2月20日(金)
今月の一言 早春の虹に見送られて
「稲生沢」と書いて、「いのうざわ」と読みます。パソコンに打ち込むとすぐ「稲生沢」に変換されます。特殊な読み方なのに“なぜ?”
今年1月、稲生沢保育園からオペラ「泣いた赤鬼」の公演依頼をいただきました。「泣いた赤鬼の看板、大道具、小道具、舞台で使うものはぜ~んぶ園で作るから」と園長の村山先生。「はぁ…、赤鬼の家も青鬼の家も、鍬やざる、切り株もですか?」「そう、キャスター付きで、家は移動ができればいいんだね。」「はい、そうですが、大変じゃないですか。」「いやいや、たいしたことありませんよ。」電話一本の依頼。
何の予備知識もなく、半信半疑で公演の前日、蓮台寺駅近くの稲生沢保育園を訪ねました。会場となる講堂に入ってびっくり。インターネットの検索では出てこなかった、正面にそびえる巨大なパイプオルガン。立派な大道具、背景も手作り、大きな看板も、切り株も。もれなく揃えてくださった小道具の数々…。ピアノはフルコンとあって素晴らしいシチュエーション。近隣の保育園にも声をかけてくださったという300人の園児の反応は最高!「きもちがやさしくなったの」「青鬼さんかわいそう…」たくさんの園児の感想を胸に伊豆急黒船号で帰途に。湘南の海に虹が。
吉田松陰が密航を企てて隠れ住んだ蓮台寺温泉。かくまったのは村山行馬郎、それとは知らずに泊めていただいた宿は、松陰が黒船に向かって小舟で漕ぎ出した柿崎。舞台で使った木目の美しい丸太を数本、大事にいただいて帰ってきました。
特定非営利活動法人オペラ彩理事長 和田タカ子
今月の一言 早春の虹に見送られて
「稲生沢」と書いて、「いのうざわ」と読みます。パソコンに打ち込むとすぐ「稲生沢」に変換されます。特殊な読み方なのに“なぜ?”
今年1月、稲生沢保育園からオペラ「泣いた赤鬼」の公演依頼をいただきました。「泣いた赤鬼の看板、大道具、小道具、舞台で使うものはぜ~んぶ園で作るから」と園長の村山先生。「はぁ…、赤鬼の家も青鬼の家も、鍬やざる、切り株もですか?」「そう、キャスター付きで、家は移動ができればいいんだね。」「はい、そうですが、大変じゃないですか。」「いやいや、たいしたことありませんよ。」電話一本の依頼。
何の予備知識もなく、半信半疑で公演の前日、蓮台寺駅近くの稲生沢保育園を訪ねました。会場となる講堂に入ってびっくり。インターネットの検索では出てこなかった、正面にそびえる巨大なパイプオルガン。立派な大道具、背景も手作り、大きな看板も、切り株も。もれなく揃えてくださった小道具の数々…。ピアノはフルコンとあって素晴らしいシチュエーション。近隣の保育園にも声をかけてくださったという300人の園児の反応は最高!「きもちがやさしくなったの」「青鬼さんかわいそう…」たくさんの園児の感想を胸に伊豆急黒船号で帰途に。湘南の海に虹が。
吉田松陰が密航を企てて隠れ住んだ蓮台寺温泉。かくまったのは村山行馬郎、それとは知らずに泊めていただいた宿は、松陰が黒船に向かって小舟で漕ぎ出した柿崎。舞台で使った木目の美しい丸太を数本、大事にいただいて帰ってきました。
特定非営利活動法人オペラ彩理事長 和田タカ子
by operasai | 2015-02-22 16:37 | オペラ勧進