オペラ勧進「歌と芸術よもやま話」
2016年 12月 17日
オペラ勧進 No.101 2016年12月16日(金)
今月の一言 過ぎ行く時がいとおしく
特定非営利活動法人オペラ彩 和田タカ子
これが今公演最後の稽古。…時を抱きしめてやりたい…漠とした寂寥感に襲われる。やり残したことがあるわけではない。ここまで来たという安堵感とも違う。思い出すと今でも涙がこみ上げてくる。
あるコンサートでのこと、会社員風の紳士がアタッシュケースからハンカチを出して涙をぬぐっている。歌っている私と会場が一体となって、というと想像しやすいが、それとは違う。私とその紳士の時は交わってはいない。淡々とそれぞれの思いを込めた時が流れていく。私の忘れられない一コマだ。
感動させようとしても、感動してもらいたいと思っても人は動かない。不思議な時があることを久しぶりに思い出した。
今月の一言 過ぎ行く時がいとおしく
特定非営利活動法人オペラ彩 和田タカ子
これが今公演最後の稽古。…時を抱きしめてやりたい…漠とした寂寥感に襲われる。やり残したことがあるわけではない。ここまで来たという安堵感とも違う。思い出すと今でも涙がこみ上げてくる。
あるコンサートでのこと、会社員風の紳士がアタッシュケースからハンカチを出して涙をぬぐっている。歌っている私と会場が一体となって、というと想像しやすいが、それとは違う。私とその紳士の時は交わってはいない。淡々とそれぞれの思いを込めた時が流れていく。私の忘れられない一コマだ。
感動させようとしても、感動してもらいたいと思っても人は動かない。不思議な時があることを久しぶりに思い出した。
by operasai | 2016-12-17 00:00 | オペラ勧進