オペラ勧進「歌と芸術よもやま話」
2016年 03月 24日
オペラ勧進 No.92 2016年3月18日(金)
今月の一言 再びの文部省唱歌
このところあまり歌われなくなった文部省唱歌ですが、「歌声カフェ」で取り上げることになり、曲探しをしました。「え、これが!」と驚いたのが「鎌倉」です。子供の頃によく歌い、修学旅行で訪ねた鎌倉大仏の前でも声を合わせて歌った思い出の曲。参加者の皆さんに歌ってもらうことにしたのですが、ここで驚くほどはっきりと年代の差が出ました。60代以降の人はほぼ全員が知っていました。若い人は聞いたことがないと言います。「鎌倉を訪ねたことがありますか」との問に、九州出身の人を除いて参加者全員から「修学旅行で鎌倉に行った」との答えが返ってきました。
対の歌ともいえる敦盛と忠度の最期を詠んだ平家ゆかりの「青葉の笛」。敦盛を倒した熊谷直実が国に戻って植えたと伝えられる熊谷桜開花の便りが届くこの頃、今夜は依頼のあった会合で、この2曲を歌わせてもらうことにしました。
ご縁でしょうか、同じ時間帯にNHKで「平家滅亡の謎を解く」が放映されます。
詠み人知らずとして千載集に収められた忠度の歌 この季節に思い出される一首です。
さざ波や滋賀の都はあれにしを昔ながらの山桜かな
特定非営利活動法人オペラ彩理事長 和田タカ子
今月の一言 再びの文部省唱歌
このところあまり歌われなくなった文部省唱歌ですが、「歌声カフェ」で取り上げることになり、曲探しをしました。「え、これが!」と驚いたのが「鎌倉」です。子供の頃によく歌い、修学旅行で訪ねた鎌倉大仏の前でも声を合わせて歌った思い出の曲。参加者の皆さんに歌ってもらうことにしたのですが、ここで驚くほどはっきりと年代の差が出ました。60代以降の人はほぼ全員が知っていました。若い人は聞いたことがないと言います。「鎌倉を訪ねたことがありますか」との問に、九州出身の人を除いて参加者全員から「修学旅行で鎌倉に行った」との答えが返ってきました。
対の歌ともいえる敦盛と忠度の最期を詠んだ平家ゆかりの「青葉の笛」。敦盛を倒した熊谷直実が国に戻って植えたと伝えられる熊谷桜開花の便りが届くこの頃、今夜は依頼のあった会合で、この2曲を歌わせてもらうことにしました。
ご縁でしょうか、同じ時間帯にNHKで「平家滅亡の謎を解く」が放映されます。
詠み人知らずとして千載集に収められた忠度の歌 この季節に思い出される一首です。
さざ波や滋賀の都はあれにしを昔ながらの山桜かな
特定非営利活動法人オペラ彩理事長 和田タカ子
by operasai | 2016-03-24 00:06 | オペラ勧進