オペラ勧進「歌と芸術よもやま話」
2018年 11月 04日
オペラ勧進 No.123 2018年10月26日(金)
今月の一言 「トスカ」の旅
特定非営利活動法人オペラ彩 和田タカ子
ローマ、ナポリ、フィレンツェ、ヴェネツィア、ミラノと、オペラ「トスカ」ゆかりの地を訪ねた10日間の旅を終えて、10月22日、マルペンサ空港(ミラノ)を発って一路成田へ。15:25、まだ日は高く、雲一つない紺碧の空の下に、雪を頂くアルプスが驚くほどくっきりと全容を現しました。ナポレオンはどうやってこの険しい山々の連なりを越えてイタリアへの侵攻を果たしたのか、今回の旅で最も強い印象を受けたのは、今も随所に残るナポレオンの巨大な足跡でした。
夜のとばりがおりて、あたりは満天の星空に。カヴァラドッシのアリア、「星も光りぬ」が聞こえてくるような錯覚を覚えました。「トスカ」は1800年6月17日午後から翌18日の未明までに起きた事件をもとにかかれたと言われています。
空の色が変わり、朝の光が差してきました。ドラマの終焉を思わせる旅が終わりました。
by operasai | 2018-11-04 22:09 | オペラ勧進 | Comments(0)